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2012年6月11日 (月)

Au(111) & LiFeAs-BS195-1-6

ここ数日の記録

前回の試料は、超伝導ギャップが見えず、空間分解能も今一つであった。

複数の経験者に聞いたところ、一致した意見は、Au(111)で原子を見るのは相当難しく、原子像が見えたとすれば、それはおそらく探針の先に何か異分子がついているのだというということであった。とりあえず、ステップエッジの鋭さで評価するのが良さそうである。

探針を変える時、電圧パルスをかけていたが、きわめて頻繁に針先が飛び、そのたびに表面が汚れるので、ソフトなクラッシュの条件を探ってみた。その結果、+100mV/10pAでフィードバックを切った場合、およそ0.55nm探針を近づけると、I-z曲線にヒステリシスが現れ、クラッシュするようだ。この後、トポグラフをとると、小さな「出っ張り」ができている。この出っ張りは小さいものと大きいものの2種類ある。0.01nm程度の精度で探針を近づける限り、小さい出っ張りを作ろうとすると数回に1度失敗して大きな出っ張りになってしまうが、大きい出っ張りは再現性良く作れ、小さい出っ張りを大きい出っ張りにすることもできる。

面白いので、今日は、字を書いてみることにし、日立基礎研にいらっしゃった細木さんにならって"PEACE"と書いてみようとしたが、Pを書き終わってEを書き始めたところで二つの大きな出っ張りがくっついてしまって、失敗した。意外と難しい。

そもそもこの構造は何かよくわからないが、タングステン原子が金表面にくっついているのだとすれば、探針はだんだん鈍ってくることになるので、ここで切り上げ、ステップエッジの構造がそれなりにきれいに見え、ダブルティップでなく、スペクトルが正常な探針になったところで終了した。

チャンバーに残っている最後の試料を劈開してアプローチを開始した。

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