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2012年4月21日 (土)

断線

以下、昨日の記録。

いつもは、ベーキング前と低温にしてからの2回信号線やピエゾの動作チェックをしているが、なんとなく虫が知らせて、ベーキング後にもチェックしたところ、粗動機構の6個のシェアピエゾのスタックにつながる信号線のうちの1本がつながっていないことが分かった。今まで、ベーキング前に異常が無いとき、その後新たなトラブルが起きたことは無かったので甘く見ていたが、今後はベーキング後のチェックは必須だろう。

インサート上部でチェックしてもつながってなかったので、内部の問題である。以前磁場を印加して外れたことのあるコネクタが外れたと思い込み、IVC、UHVともにベントし、IVCを開けたところ、UHV缶の外側で断線していた。せっかくベーキングしたUHVをベントする必要はなかった。UHVではない部分なので、半田付で修理した。

断線部を顕微鏡で調べると、強くピンチされたような跡があった。普段触ることの無い部分なので、いつ起こったのかわからないが、前回メンテナンスしたときにUHV缶のフランジのインジウムシールをやり直すために、この線を外したので、その時なにかやってしまったのだろう。実際、前回のメンテナンス以降、下降方向の粗動時のオシロでの波形が少し変わっていたが、修理後は元にもどった。

UHVをベントしてしまったので、改めてベーキングしなければいけない。TMPで真空排気中、2×10-7 Torr程度と4×10-7 Torr程度の間を真空度が振動する振る舞いが見られたが、真空が良くなるにしたがって治まった。通常、メンテナンス後の排気を開始後すぐに帰宅しているのでこのプロセスをモニターしておらず、これが正常がどうかわからないが、リークディテクタには反応が無いので、このままベークすることにした。

このSTMはほぼ一人で使っているので、不特定多数の人が使う通常の装置よりは良く整備されていると思うが、すでに7年ほど使い続けてきて、だんだんガタがきているかもしれない。Oリングの劣化等への対処も今後必要だろう。

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