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2011年5月

2011年5月30日 (月)

LiFeAs#BS102-J3-2 STM/STS by 3He-STM(その2)

アプローチ直後は探針が不安定だったが、±5V程度を印加したら安定した。しかし、空間分解能は悪く、欠陥は見えるが、原子格子は見えない。

今回は、前回よりさらに欠陥が少なく、超伝導ギャップが明瞭に見えた。これで、欠陥密度はバッチごとにばらついているわけではなく、同じバッチであっても、欠陥が少なく超伝導になっている領域と、欠陥が多く超伝導が消失している領域があることが分かった。同じバッチで欠陥密度が不均一なことは問題だが、そのおかげで欠陥濃度に対する超伝導ギャップの有無が議論出来るので良いともいえる。

乱れた面が選択的に劈開する可能性はあるが、記録を見直したところ、今日の試料は初めての劈開だった。

欠陥の種類とスペクトルは、前回の結果を再現した。

空間分解能は悪いが、欠陥周辺での不純物状態の広がりを知るため、40nm四方で、±9mVのマッピングを開始。セットポイント+25mV/125pA、変調振幅0.5mV、37layers、256点×256点、約41時間のマッピング。

2011年5月28日 (土)

LiFeAs#BS102-J3-2 STM/STS by 3He-STM(その1)

FIM後、導入室にあった試料2個を処理室に搬送した。一つ目の試料は劈開に失敗したので、もうひとつの試料にアプローチ開始。

2011年5月27日 (金)

LiFeAs#SK187-3 STM/STS by 3He-STM(その2)

ついに超伝導ギャップが見えた。探針はダルな上、不安定なフレーク上にアプローチしてしまったが、何とか測定できた。

欠陥密度がこれまでより1桁程度少なかったが、欠陥の種類はこれまでと同様だった。最も多い欠陥上で測定したスペクトルには、ギャップ内状態が観測された。この欠陥が増えると、全面でギャップが観測されなくなるものと思われる。

これまでの試料で欠陥の数が多かったのは、バッチの違いよりも、欠陥の多い面間は結合が弱くなっていて、劈開面は欠陥密度が多くなりがちであることに起因すると考えている。そうであれば、劈開を繰り返すと欠陥の少ない面が出てくるようになるかもしれない。導入室に前のバッチの試料で既に一回以上劈開したものが二つあるので、これの測定を明日試みることにする。

2011年5月26日 (木)

LiFeAs#SK187-3 STM/STS by 3He-STM(その1)

昨日の試料は、不安定な場所にアプローチしてしまったので、試料を交換した。チャンバー内の最後の試料になる。

2011年5月25日 (水)

LiFeAs#SK187-2 STM/STS by 3He-STM(その1)

マッピング終了。超伝導ギャップが観測されるような場所は、マップした範囲にはなさそうである。

探針のFIM処理、試料交換を行い、アプローチ開始。

2011年5月23日 (月)

LiFeAs#SK187-1 STM/STS by 3He-STM(その2)

無事アプローチして、何とか原子分解能もあるが、やはり超伝導ギャップが見えない。40nm四方のマッピングでギャップがパッチ状でも無いかどうか調べることにする。
±20mV、21laeyers、変調振幅700μV、約43時間のマッピング。

2011年5月21日 (土)

LiFeAs#SK187-1 STM/STS by 3He-STM(その1)

昨日、導入室にセットした試料の一つを液体窒素温度で劈開してアプローチ開始。
明日はオフにする予定なので、月曜日の朝までにアプローチするよう、ランピングをいつもよりゆっくりにした。

2011年5月20日 (金)

LiFeAs#BS102-J3-1 STM/STS by 3He-STM(その2)

無事アプローチしたが原子分解能がなかった。欠陥密度、スペクトルはこれまでの結果を再現した。
次どうするか考えていた時に、SNUから新しい試料が届いたので、早速、劈開用のピンを立てて導入室にセットした。100Vで1時間ベーキング。

2011年5月19日 (木)

LiFeAs#BS102-J3-1 STM/STS by 3He-STM(その1)

新しく作製した探針と試料でアプローチ開始。

新品の探針ホルダーを使用したところ、ネジが固い。もう一度ダイスに通した方がいいかもしれない。

2011年5月18日 (水)

実験準備

書類仕事がはかどらず、間をあけてしまったが、ようやくSnフラックスLiFeAs試料を3個導入室にセットした。100Vで3時間ベーキング。

2011年5月14日 (土)

実験準備

来月早々の出張までは、できるだけ実験することにした。探針を4本作製して導入室にセットした。エッチングの時の電流がなぜか不安定で、スパイクが入って二段になることが多く、何度かやり直すはめになったがなんとかセットし、90Vで10時間ベーキング。

2011年5月 2日 (月)

LiFeAs#BS102-J2-2 STM/STS by 3He-STM(その2)

今回は、正常にアプローチしたが、探針の分解能は今一つだった。スペクトルはこれまでと同様、高エネルギー側は一致するが、超伝導ギャップが見えなかった。

思い切って、探針を変えようと、±5V程度でバイアスを振ったところ、原子分解能が得られる探針ができ、欠陥の数を数えることはできそうなデータが取れた。ただ、最終的な欠陥サイトを同定するまでには至らなかった。

さらに探針を変えようとしたが、結局分解能が無くなったところで安定してしまい、実験終了した。夏まで出張が連続するので、突っ込んだ実験はできない。この機会に、装置開発とこれまでのデータでの論文執筆に注力しようと思う。

2011年5月 1日 (日)

LiFeAs#BS102-J2-2 STM/STS by 3He-STM(その1)

探針をFIM処理し、新しい試料にアプローチ開始。

試料の形を見ると、今回のJ2-2と、昨日のJ1-6をどこかで間違えてしまったかも知れない。バルクの特性はどちらもほぼ同じなので、今のところ問題ないが反省。

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